sans-serif、serif 以外にもあるCSSフォントファミリーのキーワード
- 2014-10-31
- スラスラわかるCSSデザインのきほん
- css
CSSでフォントを指定するにはfont-family
プロパティを使用します。カンマで区切って複数のフォントを指定しておくと、1つ目から順に探して最初に見つかったフォントで表示されます。どれも見つからなかったときの保険として、必ず最後に一般的なフォントファミリーを指すキーワードを入れておきます。書籍『スラスラわかるCSSデザインのきほん』ではsans-serif
、serif
の2種類を紹介していますが、実はそれ以外にも3種類あります。
関連:『スラスラわかるCSSデザインのきほん』P.68、85
特定のフォントではなく一般的なフォントの種類を指すキーワード(一般フォントファミリーと言われています)は、sans-serif、serif、cursive、fantasy、monospaceの5種類があります。
欧文フォントでは「サンセリフ」を指すキーワードです。日本語では「ゴシック体」が該当します。
欧文フォントでは「セリフ」を指すキーワードです。日本語では「明朝体」が該当します。
手書き文字を指すキーワードです。欧文書体はOS、ブラウザによって表示するフォントが大きく異なります。また、日本語はこれに対応するフォントがなく、明朝体などで表示されます。使ってもあまり意味がないためほとんど使われません。
装飾書体を表すキーワードです。cursive同様、欧文書体はOS、ブラウザによって表示するフォントが大きく異なります。また、日本語はこれに対応するフォントがなく、ゴシック体などで表示されます。使ってもあまり意味がないためほとんど使われません。
san-serif、seif以外で唯一よく使われるのがmonospaceです。等幅フォントを指します。等幅フォントとは1文字1文字の横幅が同じに作られた書体です。プログラムのソースコードを表示するときなどによく使われます。
ちなみに、次のページに異なるOS/ブラウザで表示されるフォントの違いが詳しく載っています(サイトのタイトルがちょっと… ですがよく調べられています)。──フォントカタログ5・ブラウザのデフォルトフォント http://rinrin.saiin.net/~aor/fonts/defaultfonts──
お使いのOS、ブラウザでどう見えるかは以下のようなHTMLファイルを作れば簡単にチェックできます。
<!doctype html> <html> <head> <meta charset="UTF-8"> <title>一般フォントファミリーキーワード</title> <style> #sans-serif { font-family: sans-serif; } #serif { font-family: serif; } #cursive { font-family: cursive; } #fantasy { font-family: fantasy; } #monospace { font-family: monospace; } </style> </head> <body> <p id="sans-serif">sans-serif ゴシック体</p> <p id="serif">serif 明朝体</p> <p id="cursive">cursive 手描き風書体</p> <p id="fantasy">fantasy 装飾書体</p> <p id="monospace">monospace 等幅書体</p> </body> </html>