JavaScriptでちょっとした開発をするならServedが役立つ
- 2016-02-01
- 確かな力が身につくJavaScript「超」入門
- javascript / web server
先日のコラムでGoogle Chromeはローカルファイルのcookieを読み書きできないようになっているという話をしました。が、それにかぎらず、Ajaxで通信をしてサーバーからデータを取ってくるなど、ローカルファイルからは実行できない処理がJavaScriptにはいくつかあります。
そのため、JavaScriptで書いたプログラムを実行したいときは、ローカルのファイルをダブルクリックして開くのではなく、Webサーバーを経由したほうがより確実に動作確認ができます。
実は、Webサーバーといっても、少しのテストのためにわざわざレンタルサーバーを借りる必要はなく、ローカルに(つまり、いまお使いのパソコンに)開発用のWebサーバーを立てることができます。ただ、ローカルにWebサーバーを立てるにはいくつかの方法がありますが、その多くがコマンドラインを使ったり、設定ファイルを編集したりする必要があります。プログラミングを始めたばかりの初学者にはちょっと難しいかもしれません。慣れている人でも準備にそれなりに時間がかかるので、そうこうしているうちに肝心のプログラムを書く気がなくなっちゃったり、ちょっと面倒です。
しかし、Servedというオープンソースのアプリを使えば、ものすごく簡単に、一時的なWebサーバーを立ち上げることができます。Servedは、Windows/Mac/Linuxなど多くの環境で使えます。ダウンロードはこのページから。
Servedの作者はもともと、d3.jsというグラフ描画/データヴィジュアライゼーションを得意とするライブラリでプログラム開発をするために作ったようですが、もちろんふつうのJavaScriptも動きます(phpなどサーバーサイドのプログラムは動きません)。
zipファイルをダウンロードしたら展開して、でてきたアプリをダブルクリック。あとは確認したいHTMLファイルまたはフォルダをSERVEDのウィンドウにドラッグ&ドロップすれば、簡単にWebサーバーが起動します。
使い方を動画にしておきました。これはフォルダをドラッグ&ドロップしたときの例です。