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by Sukeharu Kano / 狩野祐東 著書

ブラウザはどこまで対応すればよい?

2013-06-10

Webページは閲覧するブラウザによって表示が大きく異なる場合があります。作ったWebページはできるだけ多くのブラウザで確認するに越したことはありませんが、手間がかかって大変です。古いブラウザに対応しようとすればするほど、新しくて便利なタグやCSSプロパティが使えなくなるのでなかなか思い切ったことができません。対応するブラウザをある程度絞り込んだほうが負担が軽減でき、新しい機能が使えるようになりますが、「どこまでサポートすれば良いか」を決める手段はないものでしょうか?

公開されている情報を参考にする

 使用されているブラウザの割合を公開しているサイトがいくつかあります。こうしたサイトの情報をもとに、対応する(確認する)ブラウザを決めるのも手です。下のグラフは2013年5月1日〜31日の、日本国内のブラウザ利用割合を、バージョンごと(一部統合)にまとめた棒グラフです。StatCounter Global Statsというサイトから引用しています。

バージョンごとのブラウザシェア(日本国内)2013/5/1〜2013/5/31

StatCounter Global Stats Top 12 Browsers(patially combined) in Japan

 上記リンクをクリックしてStatCounterのサイトで見ると各ブラウザの利用率を見ることができます(要Flash Player。PCでご覧ください。スマートフォン等では見ることができません)。ちなみに、12位のIE 7が0.73%、IE 6はランク圏外です。

 このグラフを見る限り、わたしの個人的な意見ですが、IE6、7は、もう対応範囲外として良いのではないかと思います。つまり、確認する必要はないということですね。IE6、7は、ほかのブラウザと表示がかなり異なるし、登場したのがだいぶ前なので新しい機能はほぼまったく使えません。これらのブラウザを確認の対象から外せば、ページ作成者の負担はかなり削減されます。利用者も少ないので、影響は少ないと考えてよいでしょう。

サイトの性格によってブラウザの利用割合は大きく異なる

 StatCounterは世界中の300万を越えるサイトのトラフィックを集計してブラウザ利用割合を計算しているようです(集計方法についてはFAQのページに簡単な説明があります)。それなりに信用できる数字だとわたしは思っていますが、実は、ブラウザの利用割合はサイトの性格によって多少異なります。一般的に、あまりパソコンに詳しくない人がターゲットになるサイトは、IEの割合が上のグラフより高いこともあります。その逆、たとえばコンピュータ系の話題を扱うサイトではIEの割合が大きく下がります。一概に「このブラウザのこのバージョンは対応しなくてよい」と言えるものではないことには注意が必要です。